季節外れの同窓会へ、カニ買うために帰省
11月だというのに、中学校の同窓会を開催するという。俺の郷里は兵庫県の但馬地方。松葉ガニの本場である香住や浜坂、柴山などの港が近い。盆正月の帰省シーズンならまだしも、季節外れの同窓会。普通なら「行くのは無理」って感じだけど、11月6日からは松葉がにの漁期が始まっている。というわけで、一泊二日で急遽帰省(実家には一歩も立ち寄らず。。。)してきました。
同窓会の会場になったのはハチ北高原というスキー場のホテル。
宿に到着していそいそと温泉に入り、湯上がり気分で自分が泊まる部屋の窓から撮った風景がこれ。
見渡す限りの、山、です。
でも、ここから香住までは車で1時間もかからない。
懐かしい旧友たちと痛飲した翌朝、香住までセコガニを買いに行って来ました。
さて、香住のどこで、カニを買う?
香住はそんなに大きな町ではなく、カニを買う店もずらりと並んでいる、ようなわけではないのだが、わざわざ東京から帰省してきたんだし、どこで買うかがまずは最初の迷いどころだった。
今回、候補にした店を紹介しておこう。
まずは、ハチ北から香住に向かう時、国道9号線を右折する交差点にある『宿院商店』さん。
厳密に言えば「香住の店」ではないが、香住に本社や加工場があって、観光客が多い国道9号線(俺が幼い頃から「山陰高速」と呼ばれていた京都から下関まで続く国道)沿いに店を構えている。この「大仏前支店」のほか、30kmほど京都寄りの「はさまじ峠」ってところに、もう少し大きな店がある。
実は、この『宿院商店』では俺のおふくろのおねえさん(つまり、おばちゃん)がずっと働いていて、俺が子どもの頃から食っていたカニは、おおむね宿院商店のカニだった、と思われる。
2軒目の候補は、松葉ガニが水揚げされる香住漁港の西港岸壁のそばにある『遊魚館』。ここは漁協の直売所。
長男が幼い頃の夏の帰省時は防波堤釣りをしに香住へもよく来たが、冬の香住にはあまり来たことがない。それこそ、何年か前、松葉ガニの取材で香住を訪れたのが、初の冬香住だったと思う。
その取材時は取材ツアーですぐ別の町に回ったのでお土産を買う余裕がなく、『遊魚館』にもまだ行ったことはない。
第3の候補が、東港にある『かすみ朝市センター』だ。
地元の業者さんが集まる海産物直売所。品揃えは豊富に違いない。地元の旧友たちも「香住でカニ買うなら『朝市センター』でしょ」と思い込んでいるふしがある。
うむうう。
でもね、俺の長年の取材経験から言うと、こういう、観光バスで乗り付けるような直売所が集まった施設って、今ひとつ満足できないことが多い、傾向がある。
さて。
どうしたものか。
俺が選んだのは『遊魚館』
結論として、俺が選んだのは漁協の直売所である『遊魚館』。
宿院商店(朝早過ぎたのか、まだあまりカニが並んでいなかった)のあとでこの遊魚館に立ち寄り、まだ朝市センターは見ていないけど、ざっと店内のカニをチェックして、品物や値段にすんなり納得。朝市センターに行く前に、ここで買うことを決断しました。
お目当てのセコガニのコーナーで、さらに悩んだのが1枚(尾)800円のヤツにするか、3杯(尾)で1500円(つまり1尾500円)のヤツにするかってこと。
苦肉の策で、店員さんに「この500円のと800円のを5枚ずつ10枚で5000円にしてくれない?」と交渉すると、あっさり「それは無理」という返事。しょうがないから、800円のを10枚、でお願いしました。
新幹線で東京まで今夜持って帰ることを告げ。氷とともに発泡スチロールの箱に詰めてもらってミッション完了。
うわ、なんか、すげえワクワクする。
早く食いてぇぇぇ!
と焦ってもしょうがないので、この後、朝市センターにも行ってみました。
朝市センターでは、上の写真の手前に写っている『コバヤシ水産』という店でかにみそを買いました。
1本800円が3本で2000円。
松葉ガニのタグについてちょっと店の大将と話し込んだ後、迷うことなく「この3本2000円のかにみそちょーだい」とお願いすると、大将も迷うことなく3本のかにみそを入れる袋に、隣にあった岩のりの佃煮(東京でも売ってる安いヤツ、だけど)を、余計なおしゃべりなしにサービスしてくれました。
粋だねぇ、大将!
遊魚館で買ったセコガニは、大正解!
おまけに、コバヤシ水産のかにみそも、抜群に美味い、っす。
ちなみに、遊魚館で買ったセコガニ。
500円と800円を5枚ずつ10枚で5000円の値切り交渉は決裂しましたが、箱詰めしてくれた店員さんがお金を受け取りつつ「2枚サービスしといたから」と、そっと耳打ちしてくれたのでした。
香住、最高だぜ!
で。
セコガニ食べたレポートは、別記事で書きます。
●セコガニ食べたレポートはこちら!
『格安で買えるお得な本ズワイガニ、セコガニの美味しい食べ方のポイントを語る』