『匠本舗』の仕入れ担当者を電話で直撃!
2016年も押し詰まってきた。かくいう俺も、年末進行に忘年会、関係しているイベント仕事などが重なって、てんやわんやな師走になっている。
でも、12月はカニシーズンの本番でもある。この『蟹は祭だ!』のPV数なども、12月だけで1〜11月の合計と同じくらいは叩き出す感じ。ニッポンのカニ需要は12月に支えられているといっても過言じゃない。
さてそうなると、みんながおいしいカニを探し求める12月ならばこそ、価値ある情報を提供するのが「蟹祭!」の使命。なんとか有意義な情報を手に入れる方法はないかと模索していたら、縁あって、カニ通販ショップとして信頼感満点の『匠本舗(かに本舗)』の担当者に電話で話を聞かせてもらえることになった。
匠本舗の蟹様たちは、今年も『かに本舗『大ズワイ脚剥き身』を試食で再確認【2016-2017シーズン】おすすめ速報!』や『1.3キロ5,800円のカニで海鮮丼作ったよ』で実食検証済み。蟹祭!としてもイチオシのカニ通販ショップなのだ。
ロシアの密漁規制で、今年はカニが品薄らしい……
話を聞いたのは匠本舗のカニ仕入れ、その屋台骨を支えているAさん。個人名は内緒でね、ということで、いろんなぶっちゃけ話を聞いてみた。
まずは端的に「今年のカニはどうですか?」と尋ねてみると、その答えは……。
高くなりますよ! とのこと。
げげっ、率直すぎて、どう突っ込んでいいか迷うほどの直球回答だった。わかりやすいように、毛ガニの流通事情を例に挙げた、Aさんの説明を紹介しておく。
今年のカニが、高くなるワケ
ポイントは、2014年に締結された『水産物の密漁・密輸対策に関する日露協定』。密漁のカニを輸入しないという協定の発効によって、「日本で年間2400トンくらい流通していた毛ガニが、1400トンくらいに落ち込んでしまった」という。
財務省の『貿易統計』にある「我が国の主な輸入水産物の国・地域別内訳」によると、カニの国別輸入量輸入量はこんな感じ。
日本のカニは、ロシア産に支えられている。
しかも、「昨年、つまり2015年は前年から冷凍されていたストックがあったのだが、協定発効から2年目となる今年はそのストックもなく、昨年と比較して、いわゆる浜値(魚市場で卸業者が仕入れる価格)で、キロ単価500〜600円は上がっているのが実感」なのだ。
とはいえ、12月のカニは定番商品。大手業者も仕入れないってわけにはいかない。ということで、10尾で4kg程度の人気サイズの毛ガニはますます高騰。「キロ単価で1000円以上高くなっている印象」らしい。
このロシアのカニ密漁問題は、WWFジャパンのウェブサイトでもトピックスとして取り上げられていた。
『漁獲量を上回るカニが流通?ロシアのカニ密漁の現状』
資源保護やコンプライアンスは大事。とはいえ、年末が近付いて需要が高まるほどに、普通の市場やスーパーなどで流通するカニの値段は、例年に比べて割高になっていくことが予想できるのは悩ましい。
つまり、企業努力で相場の変動を吸収し、安定した商品を届けてくれる優良カニ通販ショップは、ますますありがたい存在になるっていうことでもある。
たとえば、匠本舗が扱っている『北海道浜茹で毛がに姿約1.1kg(3杯)』は税込で6800円。年末年始に食べたい人は、早めに注文しておくのが吉ってことだ。
さらに、Aさんに「今年の狙い目」蟹様が何かないかも聞いてみて、実際に試食してみた。
そのレポートは。。。。今日はちょっと時間がなくなってきたので、改めて記事にしようと思う。乞うご期待!