カニの「自切」って知ってる?
カニには「自切」という習性があるのをご存じでしょうか。危険が迫った時、自ら脚やハサミを切り離して逃げようとするんだよね。
なので、活きたカニをそのまま茹でると脚がバラバラになってしまう、と、誰かに聞いたことがあります。
今まで、自分ちで食べるカニは茹でたヤツを買ってくるようにしていて、自分で茹でたことはありません。でも、せっかく『蟹は祭だ!』というカニ情報サイトを始めたのですから、何事も、試してみるしかないでしょう!
届いたばかりの活け毛ガニで、実験!
実食用に自腹で買った、『北釧水産』の活け毛ガニ(通販ショップへリンク)。
おがくずの中で元気に活きていたので、さっそく、実験してみることにしました。
まずは、塩を準備。水1リットル当たり35gを目安に、70gほどの塩を用意します。
お皿(計量時はもちろん皿の重さを抜いてます)の上にこんもり山盛り。普段の料理ではあまり使うことのない量の塩ですね。
北釧水産の商品に添付されていたパンフレットでは、毛ガニの塩は「水1リットル当たり45g」となってたんだけど、あまりの量にびっくり。そんなに塩辛くなくてもいいよ、ということで、まずは35gで試してみることしました。
大きめの鍋に2リットルほどの水を入れ、塩を溶かしながら沸かします。
お湯が沸騰したら、活きたままの毛ガニを投入!
旨味が逃げてしまわないよう、甲羅を下にして投入するのがポイント、らしいです。
パンフレットによると、500g程度の毛ガニの茹で時間は18分。
ここは、タイマーできっちり時間を計ってアドバイスに従います。
お湯から脚先が飛び出しがちなので、落とし蓋もしてみました。
茹であがりました!
流水で粗熱を取ります。
ご覧の通り、脚は無事、です!!
身から出た白いふにゅふにゅしたヤツが、いい感じで豆腐みたいに固まっていたので味見してみました。
う、美味い!
これはこれで、何か料理に使えそうです。
ともあれ、活きたままの毛ガニ茹では、脚がバラバラになることもなく大成功!
鮮烈な赤さを帯びて、おいしそうに茹で上がりました。
ま、結局はバラバラにしちゃうんだけどね。
蟹祭!スタッフが集結しての実食会は翌日の予定だったけど、せっかくなので、茹でたての毛ガニを少しだけいただくことにしました。
なんだよぉ、結局、脚バラバラにするのかよぉ、と、毛ガニが文句言いそうです。
アマゾンで買ったばかりのカニばさみは快調!
(何種類かのカニばさみテストレポートもアップ予定、す)
まずまず、きれいにさばけました。
もちろん、美味かったっす!!
沸騰したお湯に投入すれば、大丈夫(たぶん)!
今回、活きたままの毛ガニを茹でたけど、脚はバラバラになりませんでした。
いくつか、その理由としての仮説を挙げておきましょう。
(1)おがくずを落とすために真水で洗った時に少し弱った。
活け毛ガニはおがくずまみれだったので、茹でる前に水道水で洗ったんだけど、その時に、明らかに動きが悪くなったんだよね。鍋投入時もまだ活きてはいたけど、かなりヘロヘロだったから。。。
(2)沸騰したお湯に投入して即死だった。
「ガザミを茹でたらバラバラになった」という経験をもつ蟹祭!CEO(Crab Eating Oyaji)の永江氏によると、その時は鍋の中がまだ水の状態でカニを投入したらしい。今回は、ちんちんに沸騰したお湯に毛ガニを投入。なので、毛ガニ様は自切する間もなく昇天したから。。。
ってのが、脚がバラバラにならなかった理由です、たぶん。
「かにの茹で方」でいろいろ検索すると、活けガニ(種類を問わず)を茹でる時には、真水に10分ほど浸けるなどして締めてから茹でる、のが常道らしいです。
ご参考までに。
ちなみに、今回の『北釧水産』の活け毛ガニ(通販ショップへリンク)には、活けガニを茹でるための塩が同梱されていました。
ありがたい。
たくさん塩が必要だろうと、カニが届く前に近所のスーパーに走って新しい塩を買ってきてあったんだけど。
ま、あっても無駄になるものじゃなし。
1kgのパックなので、この塩で、30kgくらいのカニを茹でることができます。ははは。
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