おいしい甲羅酒を飲むために、リベンジだぁ
年末、毎日のようにカニを食べ続けたので、まだ記事にしてない実食記などがわらわらとたまってます。年は明けましたが、季節はまだまだ蟹様の旬。ちくちくとアップしていくので、お楽しみください。
さて、以前『かにみそ全部入り! 毛ガニの甲羅酒作りで犯した大失敗とは?』でやらかした大失敗。絶品毛ガニのかにみそとか身をこれでもかとぶち込んだ甲羅酒。ワンカップの日本酒を使ったために、後味が今ひとつになってしまったのでした。
リベンジを誓い、再度『北釧水産』の活け毛ガニ(通販ショップへリンク)を注文しました。
今回は、活けガニのボイルを2尾。
立派、です。
「500g前後」という商品ですが、重さも完璧。
ざるに入れて並べてみました。麗しい!
美味そうだぁ!
ま、目とかはちょっとキモいけど、ね。
さあ、いよいよ究極の甲羅酒!
前回の大失敗は、使う日本酒が安物だったこと。なので、今回は俺が大好きな、究極の日本酒を用意しました。
かたや、山口の旭酒造が誇る『獺祭』。
かたや新潟、白瀧酒造の銘酒『湊屋藤助』。
日本酒ファンなら、ご存じでしょう。どちらも「よ、日本一!」って感じの銘酒です。もちろん純米大吟醸。この2本を選んだのは、あくまでもスッキリした飲み味の『獺祭』と、奥深い香ばしさを感じさせてくれる『湊屋藤助』で、風味の違いを飲み比べたかったから。
ちなみに、『湊屋藤助』は俺が一番大好きな日本酒です。
で。
身を食べるところはちょいと割愛。甲羅の中に、箸ではすくい取りにくいかにみそが残り、あえて、端っこの身を少し残した状態で、ホットプレートで加熱します。
前回はかにみそを全て、脚の身も入るだけ甲羅に投入して甲羅酒にしましたが、それじゃ「甲羅酒」というよりも「毛ガニの甲羅酒蒸し」みたいになってしまうことを学習したからです。
甲羅酒っていうのは、おいしい毛ガニを楽しんだ最後の仕上げ、甲羅に残ったみそや身を日本酒とともに味わう「余興」のような楽しみなのだと悟りました。
獺祭と藤助を、こんがらがることがないよう色違いの切り子のぐい呑みに入れてスタンバイ。
投入!
まだ、ひとくちも飲まないで甲羅に投入したので、思わず「あああ」とため息が漏れてしまいます。早く呑みてぇ!
あまり沸騰させてしまうとせっかくの獺祭と藤助がもったいないので、くつくつと煮えてきたくらいでOK、ってことにします。
できあがり!
左が獺祭の甲羅酒。右が湊屋藤助の甲羅酒です。
はい、肝心の飲み比べですね。
まずは、獺祭を、くいっ。
う、美味い!
前回の甲羅酒とはぜんっぜん違います。アルコールは少し飛んでしまいますが、毛ガニのふくよかな風味を、獺祭のきりっとした旨味が包み込み。。やっぱり、獺祭はたいした酒です。
次は、藤助を、くいっ。
うおう、美味い!
風味と旨味が広がったあと、藤助ならではのふくよかな残り香が楽しめます。
なるほどねぇ。
どちらもおいしいけど、俺は、やっぱり藤助が好みかな。
というわけで、あっという間に両方とも飲み干してしまいました。
甲羅の残骸には、まだ少しみそがへばりついてます。これをまた、洗い流すようにして日本酒を注ぎ、くっと飲み干すのが甲羅酒の醍醐味なんだろうな、と思って酒を注ごうとしたのですが。。。。
あれ。
ダメだ。
もったいなくて注げない。
そうです。せっかくの獺祭と湊屋藤助。やっぱり、甲羅に注いでしまうのは、もったいない。
このあとは、それぞれの酒をぐい呑みに注ぎ、甲羅のみそを箸でかき取り、まだ残っていた脚の身などを肴にして、甲羅酒の余韻を楽しみました。
そうかぁ。
絶品の日本酒で甲羅酒を作れば抜群に美味いけど、おいしい毛ガニと日本酒を別々でちゃんと飲んで食べれば、もっと美味しいってことなんだよねぇ。
というわけで、また一つ賢くなった俺様なのでした。。。
じゃ!