日本には世界最大のカニ。「タカアシガニ」という深海に潜むカニがいます。蟹カゴで獲ります。西伊豆などの駿河湾が有名ですが、南房沖にもいて、それを売り物にする料理屋さんとかあります。
写真はWikipediaより
世界最大といいましても、イメージ的にはパリコレに出てくるこんな感じのモデルみたいな体型
写真はイメージです・・・ww
【下ネタ注意】昔、ある友人がナンパの話をしていて、背が高くて手足が長い女の子をナンパした。服を着ていたら格好良かったのだが、脱いだらタカアシガニみたいで気持ち悪かったと申しておりました。手足が妙に長くて細いのは考えものです。さらにこの女子は大人なのに歯にギラギラの矯正をしていてエイリアンのようだったということでした。ひで〜な。
で、このタカアシガニ、テレビなどではタレントが観光地を訪問してタカアシガニにむしゃぶりついて
「おいしーい」
とか叫んだりしておりますが、本当なのでしょうか。
実はわたし、10年くらい前に前に食したことがございます。そのときのお話を書こうと思う次第です。
場所は南房。忘年会合宿でタカアシガニ特別料理をお願いいたしました。こちらは一緒に食った友人の証拠写真です。
生け簀で活かされていたヤツが茹だって出て参りました。
でかい!!!
と一瞬思うのですが・・・
足、細っそ!!!!!!
で、茹でるときに苦しかったのか足はバキバキに外れていました。というか、甲羅がもろく、生け簀にいるときに五体満足なのは少ないようです。みんな足が何本か足りない。足を手に取ると中指くらいしかなく、パキッと簡単に折れて、身がすぽんと出て参ります。毛ガニのように身が一杯入っているわけではないのでスカスカです。味ですか?? 蛋白と言うよりほとんど味がしません。鱈のすり身が原料のカニカマみたいです。
頭はでかいので蟹ミソは大量に入っております。ですが味的には毛ガニのミソのように濃厚ではなくて水っぽい感じ。でもって量が凄い。小さいどんぶりに山盛りくらいあります。しかも毛ガニのように香ばしいわけではなくてどろっとした感じで・・
あのですねぇ〜。蟹ミソばかりそんなに食べられますか??
自分だって蟹ミソは好きだが、ミソばかり食えん。要するにつゆだく過ぎる鰻重に極小すぎる鰻が１枚だけ乗ってる感じのアンバランス。比率がわるすぎる。よってミソは半分以上残しました。
もちろんかにかまも美味い。しかしだ、かにかまはかにかまとして美味いのであって、蟹として美味いのではない。タカアシガニも同様で、これだけ食べれば美味いと思うかもしれないが、蟹として食べるとそれほどのものじゃない。まあ、旅行の思い出に、人生の一休みに、１回体験してもいいかな程度でした。よって自分はそれから二度と食べていないのであります。大正時代までは食用にしてなかったらしいよ。
タカアシガニはクモガニ属。まあ言われてみれば蜘蛛っぽい・・・でかきゃいいというものでもないんだな。
