※ 平成30年北海道胆振東部地震で被災された北海道のみなさまに、心からお見舞い申し上げます。
おいしい「蟹様」の基礎知識:毛ガニ
<同じ北海道でも旬はいろいろ>
今では、北海道を、
いや、日本の味覚を代表するカニになったと言っても過言ではない、
毛ガニ。
まずは、プロフィール。
クリガニ科ケガニ属。
英名:Horsehair crab。
オホーツク海、北太平洋などに分布。
水深30〜200m、砂泥地の海底に生息。
おおむね水深200m以上で水温の低いところが好き。
大きな個体は甲長120mmほどになる。
捕獲できるのは甲長80mm以上。
メスは禁漁。
脱皮を繰り返して大きくなるほど体色が黒ずんでくる、らしい。
産地ごとの旬に突っ込んでみた
毛ガニといえば北海道。しかも、ほぼ年間を通して水揚げされてます。
でも。
有名なオホーツクの 雄武(おうむ)産とか、噴火湾 産とかにこだわり始めると、さらに詳細な知識を身に付けておく必要がある。
毛ガニの旬とは、その産地で毛ガニ漁を行う時期、ってことなのだ。
北海道!毛ガニの旬マップ
こんな感じで、エリアごとに旬はいろいろ。
なぜこんなにバラけてるのか。地元漁協の方に聞いてみました。
で、その理由とは。まず、水温の違いで産卵や脱皮のタイミングが違うから。あと、各地の漁港によって他の漁をする時期との兼ね合いで決めてたり。北海道全体として、年間を通じてバランス良く毛ガニが供給できるように分担しているって側面もあるそうです。
つまり、中途半端に通を気取って、春先に毛ガニを食べながら「やっぱり毛ガニは噴火湾(漁期は春先の脱皮時期から少し経過した6〜8月)だねぇ」と独りごちるのはタコ、真冬の毛ガニで「毛ガニは雄武(漁期は流氷が開けた3〜7月)に限るねぇ」ってのもアホ丸出し(あ、冷凍モノでおいしいヤツはあるでしょうけど……)ってことです。
三陸の毛ガニは冬が旬!
毛ガニといえば北海道、のイメージが強いですが、
実は、岩手県を中心とした 三陸 でも毛ガニは名物。
こっちは、12〜3月の冬が旬です。
毛ガニの、いろいろ
『蟹は祭だ!』には、毛ガニに関するいろんな情報も満載!
いい蟹に出会うための参考にしてくれぃ!
通販でうまいカニ図鑑:毛ガニ
端的に、通販でおいしい毛ガニを買うための、いろいろ。
『活ガニを茹でる! 毛ガニの場合』
毛ガニを活けガニで購入した時の、上手なゆで方を予習してみました。
『「かにみそ」って、なぜ美味い?』
毛ガニの魅力はなんといってもかにみその美味さ!